日本財団 図書館


(66) 湿疹がひどい

湿疹は皮層のただれであり炎症です。そして不潔になりやすいです。その汚れは皮膚からの分泌物やほこりや細菌などの湿ったものなので、これがこんどは皮層を刺激して炎症をひどくしたり、ときにはアレルギーの原因となったりします。

従って湿疹の治療はまずその部分を清潔にすることです。

それには症状によってはこすって洗うことができないので、石鹸をつけてあとはお湯で流したり、シャワーで石鹸分と汚れを洗い流します。ことに毛の多い頭部や、くびの下、陰部、おしり、わきの下、肘や膝の内側などはとくに注意して、きれいにすることです。このようにしてからあとは症状によって、クリームや軟膏などを塗って、皮膚を保護します。処方された薬で1日何回か塗るように指示されたときには、塗る前にはその度に肌をきれいにすることです。夜は入浴の後に塗るけれど、朝や昼はちょっと拭いただけで上に塗ってしまうことがありますが、これは汚れの上に塗ってしまうことなので、益々湿疹のよごれの層を作ってしまうようなものです。薬を有効に使うためには、塗る前の清潔が必要で、それが湿疹の効果的な治療法です。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION