家庭では、水分の補給に気をつけましょう。
しかし、いやがるのを無理強いしないで下さい。冷たくてもかまいません(氷のかけらでもよい)。
吐き気がなかったら、そして食欲が出てきたら、消化吸収のよい、和食で始めていきましよう。もちろん医師に指導を受けながらにしてください。
(65) せき、喘鳴
おそらく、"せき"で一番訴えの多いのが、"生理的反応"といわれるものでしょう。
すなわち、朝、起きぬけのときや、夜、寝入りばななどに出るせきがこれに入ります。
軽いせきだけで、熱もなく、機嫌もよく、食欲も普段と変わらないようなときは、そのまま様子をみていてよいと思います。ただ、とかく母親が心配し、過保護な態度をとりやすい原因になりますので、そのときは、かかりつけの医師に相談させ、心配ないということがわかったら、指導する方は注意して、はげましてください。
育児相談で多いのが、乳幼児期に多い"喘鳴"です。胸に耳を当てると、"ゼイゼイ"とか、猫のように"ゴロゴロ"といっているときです。大人なら、「エヘン」と咳ばらいをすればよいのにと言いたいくらいのものです。一般状態がよければ放っておいてよいのですが、ときに"喘息"と結びつけて強調され、お母さん達の不安材料になることがあります。子どもに心楽しい生活をさせることに重点を置くことを忘れないでほしいものです。