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(59) おもちゃを貸さない

3歳未満児は「おもちゃを貸せない」のが普通に成長している証拠です。何でも自分中心の時代なので借りることに一生懸命になれても、自分から「貸す」のは難しいのです。3歳に近くなれば大人の働きかけがあれば貸してくれることもあります。

保育園で同じ三輪車を5台用意しておいても、1台1台の特徴(車輪の滑りの良否、塗装のはげている場所等)をよく知っていて、これは「ボクの!!」と熾烈な争奪戦をくりひろげるのは3歳児組です。折角、運良く確保した三輪車を横から取られて大げんかになり泣いたり吠えたりということになるのですが、4歳になれば、けんか状態にはなっても、どこかで折り合いをつけて、貸したり借りたりが出来るようになります。子どもはこうした体験をしながら、1人遊びよりは2人での遊びが楽しくなり、やかてグループで遊べるようになります。玩具を貸せないのも社会性の始まりの一現象としてとらえておきましょう。

 

(60) 指しゃぶり・爪かみ

赤ちゃんの指しゃぶりは心配しませんが、3歳を過ぎるとお母さんは気になるようです。殊に歯医者さんには「歯並びが悪くなります」と注意されるので、ますます心配になります。

 

 

 

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