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でも昔から「無くて七癖」という諺があるように、大人でも各々が色々な癖と一緒に生きています。多分子どもの指しゃぶりや爪かみはそのままにしておいても、いつのまにかやらなくなっていることでしょう。どうしても直したいのなら、口やかましく注意するよりもさり気なく他の遊びに誘ったり、大人が相手になって遊んであげて下さい。

一方で手はきれいに洗わせ、爪を短く切っておくことです。外で元気に遊びまわるようになると、指しゃぶりも爪かみも遠のいていくことでしょう。

 

(61) 性器いじり

小さな子どもの性器いじりは、大人とは違って性的な関心があってすることではありません。ですから厳しく叱ったり、過剰な反応はしない方が良いのです。

性器いじりのきっかけは、多分かゆみがあったり、何かの刺激で気になり、触ってみたのが始まり、ということではないでしょうか。3歳以上の子どもが性器いじりをしている際は、叱るよりも他のことに気持を向けさせたり、身近にいる大人がその子の遊び相手をしたり、友だちとの楽しい遊びへの仲立ちをしてあげて下さい。

お母さんは子どもと一緒に入浴したりして身体の清潔に心がけ、汚れたり、ゴムのゆるんだ下着を着せないこと、湿疹のようなものか出来たら、すぐに手当をするなど、常に子どもの全身に気を配り、いつも「あなたのこと、忘れていないのよ」という態度で接して欲しいのです。

 

 

 

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