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(56) 神経質で引っ込み思案

1歳後半から2歳にかけて(個人差はあるのですが)自己主張を始め「自分で……」を主張するようになります。何でも1人でやりたがり、朝の出勤時に時間がないからとお母さんが全部やってしまうと、ひっくり返って泣き叫びます。とにかくやる気だけは十二分にあるのですが、まだまだ手先もあまり器用になっていないので、自分で思っているほどうまくゆかず、それでまたじれて癇癪を起こすのです。全く手のつけられない状況なのですが、何かの一言でふっと気分が変わり、とても素直になったりもします。

意欲をほめ、うまくいかなくてもその努力を認めてあげれば子どもは段々上手にできるようになります。日常生活の中で小さな冒険を沢山させて、失敗してもやさしく接し、出来る時期を待ってあげましょう。

身近な大人の対応の仕方如何で、子どもは自信を持てるようになりますが、その伸びる芽をつみ取られてしまうと引っ込み思案になるかもしれません。

 

(57) 噛みつき

6〜7か月頃の赤ちゃんが(個人差はあるのですが)歯の生え始めに、お母さんの手や腕に噛みつく、というのが始まりのようです。赤ちゃんの、手にした物を口に入れて確かめてみるという行動とも通じているようにも思えます。

さて近年、3歳未満児の保育所入所が増えていく中で、「噛みつき」が困った問題として話題になり、母親の愛情不足が原因かのように言われたりします。

 

 

 

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