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こんな小さな子でも相性が良ければ親愛の情を示し、逆の場合には、払いのけたり近付くことはしません。

乳幼児の世界はある意味では弱肉強食的で、大柄で活発な子は大人しい子の玩具を力まかせに取りあげたり、体の上に乗りかかってしまうので眼が離せません。

また幼児は見たまま、感じたままをすぐにかなり鋭い表現で口に出すので、その傍らにいる大人としては思わずドッキリとさせられることがあります。(動機はどうであれその表現が相手を侮辱したり、傷つける場合は直ちに、きちんと注意すべきです)

以上のような場面を大人か見かけると、いかにも「いじめ」のように見えてしまうのですが、そのいきさつを把握した上で対応しなくてはなりません。

 

(54) やる気がない

心身共に健康に育っていれば、幼児は好奇心いっぱいで、自分から何かをやりたいのです。でも、ひどく疲れていたり、病気の前触れで気分がすぐれなければ何もやりたくないことでしょう。

また、いつも大人とのつき合いで夜遅く寝かされ、朝は両親の出勤時刻すれすれに起こされて、朝食も十分にとっていない場合は、午前中ずうっと半分目覚めていない状態ですから、気分良く遊べず意欲も湧きません。

更に考えられる「やる気のない」原因は、家庭での過保護・過干渉です。

 

 

 

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