これが「人見知り」で、赤ちゃんが人を区別することができるまでに、発達してきたということです。
やがてはそういう見知らぬ人も、自分にとって何でもないということがわかると人見知りもなくなり、次第に人とのふれ合いがひろがって、集団のなかに入っていけるようになります。
人見知りは、赤ちゃんの精神知能の発達していくときの一段階と考えましよう。こういうときはおとなの方も赤ちゃんと少し距離をおいて、少しづつふれ合うようにしましょう。
(38) 外に出ない
3歳頃までの子どもは自分の好きなことしかしません。外に出たがらないというときは、外に出たくない何かの理由がある筈です。あるいは家の中の方に何か引き寄せる力があるからかも知れません。子どもの性格も大いに関係あるでしょう。家の中という保護された安心の場でおちついて遊ぶ子もいれば、外の新しい体験を求める子どももいます。遊びもさまざまです。
しかし、できるならなるべく外に出て遊ぶのがよいのですから、それには外に出たくなるような何かを考えたらどうでしょうか。好きなおもちゃや遊具を外に置くとか、外で他の子が楽しく遊んでいるところを何気なく見せたりします。
しかしそのようなとき無理に出そうとすると逆効果なので、無関心をよそおって、外へ注目させるようなことを演出するのです。そうすればきっと外に目を向けて一歩二歩ふみ出すのではないかと思います。そういうときもあせらないことです。あとは子どもにまかせるのです。