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その後も何かといえばお母さんがそばにいてくれるのですから、お母さんから離れられないのは当然です。しかし、年齢と共にだんだんと他のことにも関心をもち、遊びも広がるので、お母さんから少しづつ離れていけるようになります。それでもお母さんが大好きには変わりありません。ですから保育園で楽しく過ごしても、夕方お母さんが迎えにくると飛んでいきます。その反対に、朝は大好きなお母さんから離されるのですから、ここでなかなか離れられない子どももいるわけです。それには子どもの年齢や、ふだんの母と子の結びつきなど、さまざまな理由があるでしょう。しかし離れがたくても、その後保育園の生活が始まると、それなりにお母さんを忘れて遊びが始まります。そのようなことをくり返しているうちに、やがてはお母さんと離れることを納得できるようになっていきます。「時」が解決していくでしょう。誰にもあることです。

 

(37) 人見知り

赤ちゃんが発育するときは、いつも人とのかかわりがあります。始めはお母さん、保母さんなど身近な人とのふれ合いです。そして毎日の生活のなかで、それらの人達と赤ちゃんの間には信頼関係か生まれるので、赤ちゃんは安心して抱っこされたり、乳を飲んだり、遊んだりしています。そういうときに、ふだん見たこともない人が、赤ちゃんに向かうと、赤ちゃんは警戒して表情が変わり、次いで恐れのために泣いたり、救いを求めたりします。

 

 

 

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