殊にアトピー性皮膚炎で特定の食物を止めているようなとき、このようなことがあります。体重が増え続けるように、除去食の代わりのものを与えなければなりません。そのときは栄養の指導も受けて下さい。
体重の増えが少ないけれど他に問題がなければ、食事に注意しながらしばらく様子をみましよう。
(33) 頭の形が悪い
おそらく頭の右後ろか左後ろが平らになっているのだろうと思います。頭の形が悪いというとき、よく見るとたいていはこのようにいびつだからです。
そこで頭の形について説明すると、次のようなことがあります。赤ちゃんの頭の骨は1枚ではなく、数枚でおおわれています。それでなければ、将来頭が大きくなれないからです。そして生まれるとき産道を通過するわけですが、そのときは頭の骨が一部重なり合って出てきます。生まれたばかりの赤ちゃんの頭が縦に長くなっているのはそのためです。それからあと赤ちゃんは寝かせられるわけですが、そのとき寝やすい方を下にしているので、その頃から下になった方が平らになり、平らになるからそこを下にして寝やすいということで、益々一方が平らになります。しかしこれも赤ちゃんが頭を動かすようになったり、おすわりやはいはい、つたい歩きなどが始まって、横になっている時間が少なくなるにつれて、いつの間にか頭の形は左右対称になってきますから心配ありません。
また頭の形と脳の働きとは関係もありません。頭の形はたいていのお母さんが、育児の始めの頃に心配することの一つです。