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(29) ハイハイしない

厚生省が行った発達調査の結果では、ハイハイの時期は生後7〜10か月頃です。しかし、この頃にハイハイをしない赤ちゃんは、10人のうち1〜2人います。お座りからすぐにつかまり立ちをしてしまうのです。

母子健康手帳の乳児の発育表で、ハイハイをする時期が線で書いてあって、そのほぼ同じ位置につかまり立ちの時期があります。これはハイハイからつかまり立ちをする赤ちゃんが多いのですが、つかまり立ちをしてからハイハイをする赤ちゃんもいるということです。

ハイハイは場所をとるので、部屋がせまいとか、物が多い環境では、お座りから手を使ってつかまり立ちしてしまう機会が多いのではないかと考えます。そして、つかまり立ちを覚えてしまったら、視野が広がるのですから、赤ちゃんはこれを好んで続けます。その間にからだも十分に動かせるようになるので、いつかはハイハイもして遊ぶことができるようになります。

 

 

 

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