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おやつは、栄養を補う軽食の意味をもっとともに、子どもに楽しみを与えるものです。

季節によっても日によっても、子どもの活動量は違うし、年齢によっても違うわけですから、それを見ながら、適当な時間に、適当な量を与えるようにしたいものです。

食事のとり方の少ない子どもには、次の食事に支障を生じないように、消化がよいものとし、食事どきには、すっかり空腹になっているように配慮します。

菓子、果物、牛乳やヨーグルト・チーズなどの乳製品、清涼飲料などが日常用いられていますが、時には、親子で手作りをして、親子のコミュニケーションをはかるひとときとしましょう。

 

(24) はし(箸)がうまく使えない

子どもは大人の真似が大好きです。3歳ぐらいになると大人の真似をして箸を持ちたがります。この子どもの「興味」や「やる気」を上手にいかすことが上達の秘訣です。

はじめは変な使い方をするかも知れませんが、それでもいいのです。子どものやる気を削がないように、子どもに練習と感じさせないように、ほめながら持ち方、使い方の正しい指導をしてあげましよう。こぼしたり、落としたりしても決して叱らないようにします。お母さん、お父さんがお手本を見せて真似させます。

まだ上手にできない子どもには、特に箸の材質にも注意が必要です。プラスチックや塗りの箸は、すべりやすく上手にはさむことができません。先端に滑り止めのザラザラがついた箸や溝のついている箸がよいでしょう。いずれにしても、子どもは覚えていく途中ですので、気長にあたたかく見守っていくことです。

 

 

 

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