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子どもの欠点や短所、失敗、下手とか遅いということばかり話題にして小言を言ったり、親が手伝って食べさせたり、"あれを食べろ、これを食べろ"とかまいすぎ、強制する形の食事では、子どもも不愉快で食事がのどを通らなくなってしまいます。

調理や献立に変化をもたせ、子どもが食べたくなるような盛りつけの工夫も必要です。

あまり食べる量に神経質にならずに、少量でも栄養のバランスがよければそれほど心配しなくてよいでしょう。

 

(21) 食事が遅い

幼児の食事の時間は、個人差が大きいものです。元気に勢いよく食べる子もいれば、ぐずぐずしている子もいます。食事が遅いことはそんなに気にすることではありません。

食事が遅い子は、もともと少食、偏食で食事そのものが食べられない子、食事だけでなく、すべてにのんびりしている子、おしゃべりで遅くなる子といろいろです。また、噛むのに時間がかかる子もいるでしょう。

家庭での食習慣や食事の仕方を再度考えてみましよう。目はテレビにクギ付けになりながら、口だけモグモグでは楽しい食卓とは言えません。気が散らない、食べることに集中できる雰囲気づくりも心がけます。

食欲がない子とか、のんびりしている子はせかせずに、ほかの子どもと比較しないで、時間がかかっても待ってあげましょう。

噛むのに時間がかかる子は、その子のそしゃくに対応するような調理の工夫をしてみましょう。

 

 

 

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