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(19) 偏食

幼児期になると、食事に対する個人差が出てきます。好き嫌いは誰にでもあるものです。好き嫌いがすべて偏食とは言えません。にんじんは嫌いだがほうれん草なら食べる、肉は嫌いだけど魚や卵は食べるというように、代替品があるのなら、無理させることはありません。しかし、好むものが数品のみでは栄養に片寄りがでます。

一般的に幼児期は、柔らかい物や甘味のある物を好み、固いものや匂いの強い物は好みません。偏食の原因が何なのか、親と子の両方から考えましよう。子どもの好むものばかり与えてはいなかったか、間食は多くないか、食べさせよう、食べてほしいと無理強いはなかったか、量や質にこだわるあまりに、食事が子どもにとって重苦しい嫌な時間になってはいないでしようか。

昼間、戸外でおもいつきり遊ばせ、空腹感を体験させることも大切です。

 

(20) 食が細い

食は細いが、母子手帳の成長曲線で、その子なりに成長しているとか、活動が明るく積極的であるというような場合は、病的な状態ではありませんから問題はありません。

食事の量は、原則として心と体の動きの量と比例しています。まず子どもが体を十分に、しかも心楽しく動かす条件を整えることに力を入れ、次に、食卓の会話を楽しいものにすることでしょう。

 

 

 

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