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(15) 母乳が少ない

母親の訴えの中では多いものの一つで、どの母親も一度は心配し、訴えるといってもよいでしょう。母乳を飲む量が、そのまま赤ちゃんの発育に影響し、体重の増加がその目安となりますから母親の心配の種になるのは当然です。

1回の授乳時間は、大体15分以内です。母乳がよく出ていれば10分くらいで満足します。30分も乳首を離さずにいるときには母乳不足を考えます。

また、授乳回数が多すぎる場合や、泣いてばかりいて寝ないというのも、ひとつの目安となります。ただし、生後しばらくは授乳量は十分なのに、泣いてばかりいる赤ちゃんもいますし、2〜3か月頃には遊び飲みで時間が延びることがありますので、必ずしも母乳不足のチェックポイントとは言えません。

この他に、母乳が不足すると体重の増加が悪くなります。不安な場合には体重の増加を調べてみましよう。

 

(16) ミルクへの切り替え

母乳が不足のときは、ミルクで母乳の不足分を補う必要があります。ミルクの与え方は、母乳の出具合い、赤ちゃんの飲み方との関係で決めます。

母乳の出がよいようならば混合栄養にし、母乳の後に足りない分をミルクで補います。

 

 

 

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