授乳後には、赤ちゃんを縦に抱いて背中を軽くさすり「げっぷ」を出させます。また、乳を吐きやすい赤ちゃんを横にするときには、顔を少し横向きにします。
乳を吐く場合で心配なのは、生後間もなくから、授乳のたびごとに噴水のように吐き、体重の増加がよくない(幽門狭窄症)、突然吐き始めぐったりしたり、痛そうに泣いたり、血便が出たりする場合(腸重積)は、受診が必要です。
吐いたときには、機嫌がよいか、下痢がないか、吐く回数などを注意して観察しましょう。
(14) 授乳の間隔と量
赤ちゃんがおなかがすいて欲しがったときに飲ませる方法を「自律授乳」といい、ごく普通に行われています。
授乳の間隔と量は、発育状況や食欲などにより個人差があります。原則としては、赤ちゃんの求めに応じ欲しがったときに、欲しがる量を飲ませます。
生後1か月間は授乳間隔が定まらず、何時間おきと決められませんが、だんだんと間隔があいてきます。1〜3か月では3時間おき、4〜5か月では4時間おきというのが、おおよその目安です。
哺乳量は、1〜2か月ごろは、1回量が130〜150mlで1日6回、2〜3か月では1回量が150〜160mlで1日6回や、180〜200mlで1日5回ということもあります。3〜4か月では200ml、1日5回というところが目安です。
個人差を考え、間隔や量よりも、機嫌がよく、体重も順調に増加しているかどうかに注意しましょう。