日本財団 図書館


全身をゆだねる乳児は全神経を張り巡らして身を守っているのです。一つ一つの原因を探しながら、手や足だけを風呂場で洗ってみる、おもちゃを持って安心してお風呂に入れるまで、丁寧に、ゆっくり赤ちゃんの反応を確かめなから様子を見ることにします。裸になることに不安の多い赤ちゃんもいます。ガーゼにくるむとか肌着のまま入り中で脱ぐこともできます。

ひどく嫌がってしまう時は体を拭いておしまいになる日もあるでしょう。条件を整え再度挑戦してみます。

 

(10) 夜寝ない

1か月ごろでは、まだ睡眠のリズムが整わないので、昼間はよく寝て夜中は目が覚めていることがあります。それでも3か月、4か月になるにつれてだんだんと夜の眠りが長くなり、昼の眠りの回数が減ってきます。

こうした睡眠のリズムは、赤ちゃんを取り巻く生活の中でつくられていきます。

夜寝ないときには、まず、昼間遊び足りているのかを考えます。

また近年は、社会全体が夜型となり、子どもも一緒に夜ふかしをする家庭がとても増えてきました。その結果、夜おそく就寝し、翌朝一旦は起きても、ボーッとしたまま昼まで過ごし、昼食後からやっと表情に精気がでてきて遊びも活発になり、夕方から夜中まで更に元気で、夜なかなか寝ないということになります。

その子の1日の生活リズムはどうでしょうか。

親の都合で子どもの生活リズムを乱してはいないか考え、生活にメリハリをつけるように工夫しましょう。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION