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3 子育て相談小事典

 

(1) 言葉の遅れ

泣くことで意思表示は始まってきます。大人はその気持ちにきちんと言葉で応えてあげることが大切です。

1歳前後、「ばいばい」「いや」「ちょうだい」という自分の言葉が通じた喜び、周りの人達の反応を見る時の子どもの表情には何ともいえない満足感が見えてきます。また、言ってみたいな、という気持ちが聞こえるようです。

一概にはいえませんが、耳が聞こえていて、声が出て、言葉の理解ができて交流が可能な場合、言葉の遅れは個人差と考えて、環境を整えていきます。一方的に話すのではなく、子どもの反応を待ちながら言葉のやりとりをし、いろいろな人や場で言葉に触れ、楽しく交流する機会を持つようにします。また同年齢の子と遊ぶことも必要です。そして何よりも子どもの表現のありのままを受け入れて認めてあげることです。言葉の意味や使い方を伝えるつもりで言葉はゆっくり、はっきりとわかりやすく話しかけます。

保育園では同年齢の子の集団に入って遊ぶ経験も環境の一つになります。

聞こえていても、早口で聞かされていたり、耳垢があってよく聞き取れていない場合もあります。また耳に異常がある時も原因の一つになりますので、専門医に診ていただくことは必要です。

 

 

 

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