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(16) 心身の健康を

近年における保育ニーズの多様化は、これまでの保育園の保育を大きく変えようとしています。例えば、地域にもよりますが延長保育にはじまり、障害児保育や低年齢児保育、さらには一時保育、休日保育などへの対応が求められるようになりました。保育園における育児相談もそうした必要性のひとつと言えます。

ここでは、そうした保育園での育児相談を行っていく上で大切なポイントと思われる点のいくつかを述べてきましたが、相談を受ける者にとって、自らの健康に留意することも忘れてはならない重要な点です。

保育園に持ち込まれる育児相談には、内容の性質上、医療や発育・発達のほか家族や夫婦関係、福祉、人間関係など極めて広い範囲の内容が含まれるのが普通です。例えば、保育園での主な相談内容を最近の調査結果(1)でみると次の通りです。

1] 遊べない、人見知りなど社会性について

2] 偏食、食が細い、おやつなど食事について

3] 乱暴、わがまま、自閉的傾向など性格について

4] 親の育児態度、祖父母の甘やかし、夫婦の問題など家庭・家族に関すること

5] 湿疹、アレルギー、予防接種などの医療に関すること

6] ことばの遅れや吃音など

 

 

 

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