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(14) 相談の記録(相談票)の作成

先にも触れましたが、相談の過程においてはどのようなかたちの相談であっても必ず記録(相談票の作成)をするようにしましょう。

それは、相談を受ける者にとって内容をまとめる上で大切になるからです。依頼者の話を聞きながら、あるいは聞いた後に必要な事がらを整理して書き留めていく作業は慣れないうちは大変ですが、しばらくしますと慣れて記入できるようになります。記録の内容としては、例えば依頼者の住所(連絡先)に始まり、氏名、年齢、子どもとの続柄、子どもの年齢、性別、きょうだいの有無と順位、家族構成などがその基本的なものになります。

また、相談内容についてはできるだけまとめて要点を中心に記入するようにします。その際、依頼者の話を聞いて記入できる氏名や住所などのほかに、話の内容を十分に聞いてからでないと記入できない具体的な相談の主訴などに分かれますので、相談そのものに支障が出ないように工夫して、適宜作成するとよいでしょう。

この相談票は電話や面接による相談の場合、通常手元に準備していますから比較的まとめやすいのですが、立ち話的な相談では書き留めることが難しい場合があります。こうしたケースでは、相談後メモをしたり、速やかに所定の相談票に記入するようにします。それは相談内容をその時点では覚えていても、しばらくするとあいまいになってしまったり、最悪な場合にはその相談内容を忘れてしまうといったことが少なくないからです。

さらに、相談員はどのような相談内容であっても、相談票の記入にあたっては、少なくとも相談内容(主訴)と依頼者への助言内容の箇所は、はっきりとわかりやすく書き留めるように心がける必要があります。

 

 

 

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