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(4) 相談しやすい雰囲気づくりを

子どもを育てるということは、育てる者にとって並大抵なことではありません。そのため、実際に育児についての不安や悩みを抱えている親は少なくありません。特に今日のように核家族化の進行と隣近所とのつながりが希薄になりつつあるなかで、育児について気軽に相談しにくい状況が広がっています。さらに現在小さい子どもをもつ親のなかには育児経験の少ない者が多くなっています。

この子どもを生み育てる今日の環境のもとで、育児についてこれまで何でもなかったようなことでも、不安に思ったり、悩んだりする親が見られます。こうした悩みや不安を抱える親にとって、保育園は最も身近な存在のひとつです。近年では子どもの日々の保育だけでなく、保育園の相談機能を有効に利用して親たちの育児を支えていく存在として期待されています。そのためには、次のような対応が保育園側に求められます。

まず、それぞれの保育園で行う育児相談について十分検討するように努める必要があります。どのような内容が相談できるのか、相談の方法は、まだ相談員はどのような人が担当するのかなどについては、あらかじめ示しておくことが望ましいでしょう。

しかしながら、育児に悩みや不安があって「どうしてよいのかわからない」親たちには、さらに相談が受けやすい雰囲気を伝えるようにする必要があります。

 

 

 

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