日本財団 図書館


以上のように、保育園における育児相談には、電話や面接、さらには立ち話的なオープンな相談などさまざまな方法が考えられます。また、保育園の育児相談はいわゆる専門の相談機関のそれとは異なる性格を持っていますから、そうした特性を生かした相談を進めていくことが期待されています。なかでも、日々の保育を通して蓄積された育児のノウハウは、相談を行う上で欠くことができません。したがってこれから保育園の育児相談がますます信頼され、支持されていくためには育児相談を担当する者すべてに、相談への基本的な知識だけでなく、技術的な側面の質的向上に努めていく姿勢と、自己研修に向けての不断の努力が強く求められています。

 

B 相談を受けるにあたって

 

(1) 依頼者を「ありのまま」に受け入れましょう

保育園の育児相談では、これまでの保育を通じて蓄積された育児全般のノウハウを基礎に行なわれますが、その際、相談員には次のような心構えが基本的に必要とされます。

まず、相談をしようとする依頼者は、その抱えている悩みや不安、問題など実にさまざまです。また依頼者自身の考えや性格、人柄なども一人ひとり違います。したがって、相談を受けるにあたって、相談員はこうした依頼者に対する理解を常に忘れない姿勢が必要になります。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION