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注)機上LMEは、次に示すような3つの起こり得る先行動作の結果として、網ハンドオフ実行の処理を行うことができる。

1)パイロットが手動で新しいチャネルを選択し、移管(transter)実行の措置を取る。

2)次綱コマンド・メッセージがアップリンクされ、パイロットが移管実行の措置を取る。

3)機上LMEが自主的に網ハンドオフを実行する。(システム構成3Tのみ)

 

網離脱(Leaving Net)メッセージの受信後、地上はTL3タイマを始動し、リンク状態を未決定に変更して、航空機のポーリングを停止するものとする。TL3タイマが満了した場合、リンクは切断状態に変更し、航空機に割当てられたローカル・ユーザIDは、再割当てのために使用可能としなければならない。また、離脱事象(Leave Event)メッセージを形成し、地上ルータに転送するものとする。

 

3.7.2.4.2 暗黙のリンク解放

 

機上LMEは、地上からのポーリング要求を、TL4のMACサイクル(表3-60)を超えても受信していないと判断した場合、TL3タイマを始動して3.7.2.1.2項に示す網加入手順を実行するものとする。

 

地上LMEは、航空機がNL2時間(表3-60)を超えてもポーリング要求に応答していないと判断した場合、リンク状態をアイドル状態に変更し、サブネットワーク層―システム管理エンティティ(SN-SME)とDLSにその旨を通知するものとする。また、離脱事象(Leave Event)事象離脱メッセージを形成し、関連する地上ルータに転送しなければならない。

 

3.7.2.5 ハンドオフ

 

3.7.2.5.1 機上起動型リンク・ハンドオフ

 

無線機の再同調か、または3Tシステム構成自動同調機能を介して指令された場合、機上LMEはリンク・ハンドオフを開始するものとする。

 

3.7.2.5.2 地上開始型リンク・ハンドオフ

 

航空機にNext_Netメッセージを送信するよう指令された場合、地上局LMEはリンク・ハンドオフを開始するものとする。

 

 

 

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