網加入要求メッセージを受信次第、地上は、航空機のICAO番号を点検するものとする。この番号にローカルIDが割当てられていて、TL3タイマが開始されていない場合、地上は、“前のリンク維持”タイプの網加入応答メッセージを伝送するものとする。地上局は、ポーリング応答メッセージを受信した場合、次のMACサイクルの間に予約メッセージを加入する航空機に伝送することにより応答するものとする。このメッセージは、データ・スロットが要求された場合は予約またはRACKのいずれかとし、データ・スロットが要求されなかった場合は“予約なし”メッセージとする。
航空機のICAO番号に自局IDが割当てられていない場合、地上は、次に利用可能な自局ユーザ(Local User)IDを要求側航空機に割当てるものとし、未決定の切断リンク・テーブルを調査する。航空機ICAO番号がテーブルにある場合、リンク状態は元に戻すものとし、TL3タイマは停止し、リンク・ポート・アドレスは新しい無線局ポート・アドレスに変更する。地上は、“前のリンク維持”タイプの網加入応答メッセージを伝送するものとする。ポーリング応答メッセージを受信した場合、地上局は、次のMACサイクルの間に予約メッセージを要求側航空機に伝送して応答する。このメッセージは、データ・スロットが要求された場合は予約またはRACKのいずれかとし、データ・スロットが全く要求されなかった場合は“予約なし”メッセージとする。
航空機ICAO番号がテーブルにない場合、地上は、“前のリンクなし”のタイプの網加入応答メッセージを伝送するものとする。ポーリング応答メッセージを受信すると、地上局は、次のMACサイクルの間に予約メッセージを要求側航空機に伝送して応答する。このメッセージは、データ・スロットが要求された場合は予約またはRACKのいずれかとし、データ・スロットが要求されなかった場合は“予約なし”メッセージとする。地上局はまた、接続事象(Join Event)メッセージを形成し、かつ、それを、自局地上網インタフェース(GNI)と直接接続するすべての地上ルータに転送するものとする。
要求側航空機は、ポーリング応答メッセージ伝送後の次のMACサイクルの間に地上から予約メッセージを受信しない場合、網加入手順を再始動するものとする。
注)GNIは、複数の地上局全体など接続管理機能を提供するが、これは、それらの地上局からサービスを受ける航空機により同一のサブネットワーク・コネクションが維持されるように計らうためのものである。GNI機能の概要については「VDLモード3のインプリメンテーション・アスペクト」に記述されている。