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3.5.4.1.6 ダミー・ポーリング応答

 

機上無線機は、航空機ID(ポーリング)フィールド内に61の値を持つMアップリンク・チャネルを受信して、地上局が個別なアドレス指定を支援しないことを示す場合、ポーリング応答用に予約したMダウンリンク・スロットにダミー・ポーリング応答を伝送しなければならない。ダミー・ポーリング応答のフォーマットは、正規のポーリング応答と同じとする。管制側地上局はダミー・ポーリング応答を処理することができない。ダミー・ポーリング応答を送信するMACサイクルは、次のアルゴリズムにより選択するものとする。

 

アップリンク・ビーコンが61の航空機IDを持つと判断した上で、網初期化直後にその他すべてのMACサイクルを[25]のグループに分ける。各グループ内で、1から

[25]のMACサイクルの中から無作為に、ダミー・ポーリング応答を送信するためのMACサイクルを1つ選択する。機上無線がタイミング状態TS1のままでいる限り、ダミー・ポーリング応答の送信を続ける。

 

注1)音声専用構成(4V、3V及び3S)の場合、ポーリングを実装することはできず、また、これらの構成の1つの中にある地上無線機は、ポーリングを支援することができない。これらの構成内の代替タイミング基準(3.5.4.1.2項参照)の伝送は、実際にポーリングされることは絶対にあり得ないため、それらの送信を支援するには綾上無線機は、「ダミー・ポーリング応答」メッセージを伝送しなければならない。

 

注2)分析及びシミュレーションの結果は、機上無線機の数が極度だ多くならない限り、25のうち少なくとも1つのMACサイクルが1個、それも唯一のダミー・ポーリング応答を含む確率は摂りなく1に近いということを示している。

 

注3)ダミー・ポーリング応答に利用できるLBACには、機上無線機が現在接続しているタイム・スロットに関連しているのはどのLBACであるかに応じて、システム構成4V及び3V用にはLBAC1、システム構成3S用には3または5がある。

 

 

 

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