日本財団 図書館


3.5.4.2 音声運用支援

 

機上VDLは、直前のMACサイクルのMアップリンク・バーストで受信した音声信号情報とタイミング状態に基づき、毎回のMACサイクルごとの媒体アクセスを認めるものとする。媒体アクセスに関する規則は、表3-55に示すとおりとする。タイミング状態及び信号伝送の両方に関する条件は、当該MACサイクルでのアクセスを許可されるために適合するものでなければならない。

 

各MACサイクルの間のタイミング状態については、音声ユニット(6章)に通知されるものとする。

 

機上PTTイベントの最大持続期間は、35秒(約145MACサイクル)以下に制限されるものとする。機上VDLは、この限界値に到達し次第、そのPTTイベントを自動的に終了しなければならない。

 

表3-55 音声メディア・アクセス(機上VDL)のための条件

142-1.gif

 

*付録Fの2.1.3項で定義。

**機上VDLは、このような場合には音声信号フィールド符号化情報を受信しない。

注1)現在は、3Tシステム構成のみが音声予約信号送信を支援している。

注2)実装の簡易化のため、PTTイベントの持続期間中は同一のタイミング状態にとどまることが望ましい。構上PTTイベントの持続期間に上限を設けることでこれが実行可能となる。この制限は、通常のAT運用方式であることから地上局には適用しない。

 

注3)機上PTTイベントに課した35秒間という制限は、1991年1月25日発行のRTCA/DO-207、「意図しない移行により双方向無線通信に使用するブロック化チャネルを妨害する装置の最低運用性能標準」中の自動伝送終了要件に基づいている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION