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この例は2V2Dであり、データのEOMを受信後、MバーストによりACKを返すまでの時間は、最短でも5スロットの間隔がある。(図4.4-1フレーム構成参照)しかし、3Tモードの場合、各スロットはVとDにダイナミックに割り当てられるため、一つ前の最終LBACであるLBAC#8で受信したメッセージに対し、LBAC#5のMバーストでACKを返す場合もある。

一方、機上におけるアクノレッジは、1MACサイクル後に送信するよう規定されている。(SARPs 3.5.4.4.2.1) このため、地上に於ける処理時間を検討すればよいと考えられる。表4.4.2-3にEOMを受信後、ACKを返すまでの時間配分を示す。

 

表4.4.2-3 V/Dバーストを受信後、ACKを送信する間での遅延バジェッ卜

088-1.gif

注)「予備」とは、変調開始までの待ち時間を示す。

 

ここでは最も条件が厳しい3T構成を考え、EOMを一つ前のLBAC#8で受信したとする。受信信号は、復調部(APU-Dボード)に於いて遅延検波及びユニークワードの検出が行われる。この処理に10msを割り当てた。

復調されたビット列はデ・スクランブルされた後ヘッダー部分がGOLAY符号を用いて誤り訂正される。スロットのタイミングにより音声データかユーザーデータが判断される。この処理(TDMAボードまたはDPUボード)に16msを割り当てた。

 

 

 

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