図4.2.1はAGC回路を使用した場合の受信系の動作原理と、本設計の検討結果である。AGC、減衰器等の利得制御に必要な時間を最小限とするため、リミッタ回路等による制限が適していると考えられる。また、この結果として位相検出に飽和による影響が残るが、位相データの中央値を算出する一種のフィルタにより解決できると考える。詳細なパラメータや最大信号強度の設定には、今後の回路検討が必要である。
4.2.2 周波数の自動切換
3Tモードの特徴的な機能の一つに自動周波数切換機能がある。これは、ハンドオフ・チェック・メッセージ(HCM)バーストを用いて、航空機が、主体的に周囲の隣接する周波数を自動的に選択できる機能である。この機能を実現するためには以下の機能を有する必要があり、モード3用高周波部の主要な機能の一つと考えられる。この機能の実現の為には、次の処理を行う必要がある。