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この問題は、ヒューマン・ファクターの専門家を交えて検討しなければならないことが確認された。11月中旬までに何らかのコメントを上位部会から貰うこととなった。

その他の討議内容を以下に示す。

・現在のISO 8208プロトコルの他に放送を可能とするプロトコルを追加。

・VDLマニュアル、ガイダンスマテリアルの具体的な変更案が提出。

・モード1の規格を来年1月のワーキング・グループまでに削除。

 

2.2.2 議事項目2(VDとモード3ボコーダの選定評価)

 

ボコーダ・アルゴリズムの評価関数について討議が行われた。英語に関する試験結果を75%とし、残り25%を各国の母国語とする方針を確認した。英語の部分はさらに3分割され、

・ネイティブな英語

・日本語アクセントの英語

・スペイン語アクセントの英語

が各25%の重みとなる案が採用された。また、バックグラウンド・ノイズは、ジェット、ターボプロップ、C-130及びヘリコプタ4種に分類された。また、以下のことが討議の結果として確認された。

・この評価案をAMCPのパネル・メンバーに配布し、稟議すること。

・AMCPとしては、ボコーダを「選定」するのではなく、技術スコアーを付けてANCへ提出し、判断を仰ぐこと。

・また、技術的な評価点が判明した後にライセンス経費、ライセンス条件の判定がICAOの法務部署により行われる為、最終的な判定は1999年暮れに予定されること。

 

2.2.3 議事項目3(監視のためのデータリンク)

 

サブグループ活動は、ヨーロッパを中心にこの半年で、5回開かれており、MODE4のSARPs策定は着々と進められていることが報告された。現在、約50の変更要求が提案されており、そのうち84件が解決したことが報告された。また、以下の項目についての報告が行われた。

・プロトタイプはSAAB社とADSI社が製造中であり、今年の12月までに基本機能の確認用の装置が完成する予定。

・モード4はネット加入時間、隠れ端末問題等のネット管理に検討事項が集中している。現在のSARPSでは、 1分〜2分の加入時間がかかり、要件である5秒と乖離している。また、隠れ端末問題とは、ヘリコプタ等が山陰、ビル陰から現れた場合、ネットが混乱し、安定するまでに時間がかかるというもの。機上構成グループを作成し、個別に検討中。

 

 

 

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