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(a)全ての飛行フェーズにおけるATM運用要件、シナリオ及び2010年以降の運用要件を作所すること

(b)(a)の観点から航空VHFシステムの長期的要件を探ること

(c)2010年以降のVHFシステムに対する空域利用者のニーズを探るごと

(d)ICAO加盟国のVHFシステムの整備計画を入手し、システムの種類を序々に減らす勧告を出すこと

(4) VDLモード2 RF部SARPs改訂

既存VHF音声(DSB-AM)とVDLのACI(隣接チャネル干渉)が問題であるとの報告(WP64)が、FAA技術センターからあった。これによるとDU比を33dBから最大50dBとる必要があることが示された。既にRTCA SC-172では、無線機メーカがこの必要性を認めている。この問題は、VDLの各モードに影響を与えるため以下の勧告が出された。

勧告4/3:VDLモード2 RF部SARPs政訂

早急にVDL RF SARPsを改訂し、VHF音声の保護を行うこと

 

2.1.5 議事項目5(民間航空への次世代衛星システムのアプリケーション可能性研究結果)

 

次世代衛星システムにNGSS:Next Generation Satellite System)の利用可能性についての実現性調査結果がWG/Aより報告された。議論としては、直ちにSARPs作成に取りかかるべきか否かという前回WG/Aでの議論の再開となった。結論としては、WG報告よりはやや米国意見に寄ったものとなった。今後の作業としては、以下の5項目を優先度順としてあげたが、作業自体は必ずしも順番ではなく同時並行も可とした。

(1) NGSS受入(アクセプタビリティ)基準作成

(2) 核となるSARPs及びGM作成(提供者に左右されない部分)

(3) アクセプタビリティの評価

(4) 詳細SARPs作成(提供者別の内容)

(5) GM(必要ならば)

勧告5/1:NGSSに関するSARPsの作成

 

2.1.6 議事項目6(現行AMSS SARPs修正及び整備の作業進捗)

 

WG/Aより改訂進捗状況及び次回パネル会議(AMCP/6:99年予定)までにバリデーション完了予定であることが報告された。本会議での議論は、WGからの作業方針指示要請の形で、我が国より提案の複数サービス・プロバイダ間の共通周波数テーブル放送問題、公衆電話網接続問題があげられ、前者については、WGに対し地上システム間オプションが望ましいことがアドバイスされ、後者についてはサービス保障水準が適当なものであれば検討も可とした。

 

 

 

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