シート71
部下のやる気をなくす上司の10の言葉
1 それは我々の組織の仕事ではないよ。
(既存の所掌事務に固執するだけでは、新しいアイデアは生まれません。組織の所掌を離れ、より広い視点から考えることも必要です。)
2 根拠法令がないよ。
(法令は政策を実現するための手段であって、目的ではありません。)
3 私はいいと思うが、上司に話しても無駄だろう。
(部下のいい意見は実現できるよう上司に諮ってみましょう。それとも、自分から部下の意見を否定したくないために、上司の責任にして部下の案を否定しているのでしょうか。)
4 そんなことは以前にも考えたよ。
(以前にも考えたような案を部下が考えついたことを、まず評価しましょう。その上で、以前の案との比較、過去の経緯などについて話し合いましょう。)
5 まだ、その段階ではないよ。
(変化の激しい現代では、ちょっとした時期の遅れが取り返しのつかない遅れになることがあります。いいアイデアはいつでも実行に移せるように準備しておくことが大切です。)
6 今、忙しいから後にしてくれないか。
(部下は、その繁忙の理由になっている事柄について問題意識を持ち、提言をしようとしているのかも知れません。とにかく、部下の話を聞くことが重要です。)
7 予算も人員もないよ。
(新しいアイデアだから予算や人員がついていないのです。新しく、いいアイデアに予算、人員をつけるのが監督者の仕事です。)
8 面倒はごめんだね。
(新しい計画、アイデアの実現には面倒はつきものです。監督者が逃げの姿勢では新しい政策はいつまでも生まれてこないでしょう。)
9 誰がやるのかね。
(監督者であるあなたがやらなければ、誰もやる人はいません。)
10 ご苦労さん。あとは、僕がやるよ。
(部下のアイデアを自分の手柄にしようとしていませんか。)