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・具体的に

何をほめられたのかが部下にもわかるように、具体的な内容を示してほめましょう。

・皆の前でほめること

ほめることの目的は、その職員のやる気を増進させることですが、皆の前でほめることにより、当該職員だけでなく、周りの職員に対しても同様の行為を奨励する効果をもたらすことがあります。

・人を介して間接的にほめる

場合によっては、上司自らが部下をほめるよりも、部下が信頼している他の管理者などを通じてほめる方が効果的な場合があります。

 

2 しかる

 

(1)怒りの感情からしかってしまうことがありますが、しかる前に次のような点を配慮する必要があります。

・必要性をよく確かめて

叱る必要があるのかどうか、また、部下がなぜ、その結果を招いたのかを確かめてからにしましょう。

・冷静なときに

自分の感情が高ぶっているときには、冷静になるまで待ちましょう。どんな過ちに対しても、冷静に叱れるだけのゆとりを持つことが大切です。

・タイミングよくしかる

部下が誤った行動をとったとしても、時間が経過してからしかったのでは、部下の行動を修正させる効果がないばかりでなく、なぜ今ごろになってしかられるのか理解できず、部下は反発しかねません。できるたけ早くタイミングを図ってしかることが大切です。

・部下の性格や反省の程度を考える

同じようにしかっても、部下によっては受けとめる深刻さが異なります。また、反省の程度も異なります。既に十分反省して、行動を修正している部下をしかると、部下の反発を招くだけです。上司は部下の状況を見ながら、しかり方を変えることが大切です。

 

(2)しかる場合には、次のような点に留意しましょう。

・場所を選んで

人前で、部下をしかってはいけません。屈辱と反感を抱かせるだけで、部下の反省につながらないことがあります。人のいないところでしかるだけの配慮が必要です。

・謙虚な態度で

部下をしかるときは、自分自身も責任の一端を負っているという意識のもと、謙虚な態度で行うことが必要です。

 

 

 

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