○ 情報収集力や分析力を向上させることができる。
○ 解決策を検討することによって、論理的思考力や創造力を向上させることができる。
○ 管理者からの関与を少なくして行うことによって、自主性を養わせることができる。
○ 複数の部下をグループにして一緒に検討させることによって、協調性や指導力を向上させることができる。
○ 成果をレポートに作成させることによって、文章表現力を向上させることができる。
○ 成果を職場勉強会などで発表させることによって、口頭による表現力を向上させることができる。
(2)部下に課題研究を行わせる際には、次の点に注意して行うことが大切です。
○ 自主性をなるべく尊重する
課題研究が成果を上げるか否かは、部下が意欲的、積極的に行うかどうかにかかっています。
部下の意欲を引き出すためには、部下の能力も勘案して、なるべく部下自身に課題の選定や計画の立案を行わせることが大切です。
○ 研究の重要性を認識させる
部下に与えた課題の解決がいかに重要であるかを理解させ、真剣に研究するように部下の動機付けを図ることが大切です。
○ 完成期限を明確にする
期限を明確に設定しておかないと、仕事の忙しさに紛れて時間だけがいつの間にか経過してしまうことにもなりかねません。部下に自主的に研究を行わせるにしても、研究の実施期限は明確にしておくことが大切です。
○ 研究時間を十分に与える
研究時間が短い場合には、手を抜き、要領よくまとめただけの研究しか行わない可能性があります。十分に時間を与えて、しっかりした内容の研究を行わせることが大切です。
○ 進行管理をキメ細かく行う
研究時間を十分に与えても、しっかりした内容の研究を行うとは限りません。進行状況を聞いたり、必要なアドバイスや支援を行うといったキメの細かい対応をすることが大切です。
○ 成果の活用を図る
しばしば、研究成果を報告させるだけで終わり、その成果を仕事で活用しないということはありませんか。自らの労力に比べて、その成果が十分に活用されなければ、部下の意欲は衰退してしまいます。成果が職務に活用されることがはっきりしていれば、それだけ部下の研究意欲は増します。事前に成果の活用方法等について部下に説明しておくことが大切です。