・組織を取り巻く環境
このようにOJTには様々な方法がありますが、それらの方法は、教える、やってみせる、やらせてみるということが基本となります。
○教えるとは、部下が知らないこと、できないことを主として口頭で説明することです。
○やってみせるとは、"百聞は一見にしかず"ということで、管理者がやり方を見せることによって、より実際的な理解へとつなげる方法です。
○やらせてみるとは、部下に実際に経験させることによって、実践的な理解へと深める方法です。
また、これらの方法を実施するに当たっては、部下に考えさせ、動機づけることが大切です。
○考えさせるのは、なぜそれを習得した方がよいのか、どうしてそうするのか、応用するためにはどうしたらよいのか、といったことを部下自身に検討させることによって、より深く理解させるためです。
○動機づけるのは、習得した内容を仕事で実践することの意義を理解し、指導したとおりに実践したり、さらには自分自身で自己啓発を行うことによってさらに深く習得することになるからです。
このような基本的な方法を踏まえてOJTを行うことによって、部下を自己啓発へと仕向けることが大切です。部下自身が自己啓発に努めるようになれば、管理者が関与しなくても部下は能力開発を図るようになります。そのためにも、管理者自身が自己啓発を図ることが大切です。上司が自己啓発を図ることにより、部下も自己啓発へと動機づけられる可能性が高まるからです。