シート57
OJTと機会
1 一般的な機会
OJTを計画的に行うことは大切ですが、ちょっとした機会を利用してOJTを実施することも重要です。たとえば、接遇は教えるだけでなく、住民からの電話や窓口応対を実際にやらせてみることによって向上しますし、会議の進行は会議の席上で管理者がやってみせたり、部下にやらせてみたりして向上します。監督者は、計画の詳細に固執せず、適宜指導に適した機会をみて、OJTを実施しましょう。
たとえば日常的には次のような機会が、OJT実施によい機会と考えられます。
(1)業務を企画し、割り当てるとき
・仕事を割り振るとき
・仕事を指示・命令するとき
・仕事の打ち合わせをするとき
・職場会議を開いたとき
(2)部下が業務を遂行しているとき
・決裁を求めにきたとき
・業務遂行意欲が高いとき
・業務遂行意欲を失っているとき
・部下の仕事のレベルが低いとき
・部下が仕事上の議論をしているとき
・部下の態度や行動に問題が見られるとき
・部下が仕事に関連して自己啓発をしているとき
(3)部下が上司との接触を図ってきたとき
・部下が仕事上の相談に来たとき
・部下が仕事上の提案をしてきたとき
・部下が仕事上の不満を言ってきたとき
・部下とリラックスして雑談しているとき
(4)部下の仕事が終了したとき
・部下が担当の仕事を終了したとき
・部下が高度な仕事を達成したとき
・部下が仕事の達成に失敗したとき
・部下と仕事の反省会を開くとき