シート41
集団の管理
1 職場集団の意味
職場という集団は、次のような特徴を持っています。
・人々の間にコミュニケーションが成立している。
・人々がお互いに影響を及ぼし合っている。
・お互いの関係がある程度継続し、安定している。
・目標を達成するために、仕事の分担、意思決定などについての仕組みを持っている。
・職場の個性ともいうべき職場風土が生まれてくる。
2 望ましい職場
監督者は、職場に好ましい職場風土が形成され、そのことによって集団の維持と業績の追求が効果的に達成されるような職場となるように配慮する必要があります。望ましい職場には、次のような状況がみられます。
・雰囲気が明るく、職員間の人間関係も良好。
・お互いに意見が言いやすく、情報の交流が活発。
・みんなが仕事に熱中し、おもしろみを感じている。
・新しい仕事に着手したり、仕事を改善しようとする意欲をみんなが持っている。
・みんなが仕事に関する自己啓発に努めている。
・みんなが「われわれ意識」ともいうべき一体感を持っている。
3 監督者・職員の努力
望ましい職場を作り、維持していくには、監督者・職員は以下のような努力をすることが大切です。こうした努力により望ましい職場風土が形成されてくると、メンバーの間に共通した態度や行動規範が自然に生まれて、職員がグループとしてまとまり、いわゆるチーム・ワークの良い集団となります。
(監督者)
・心を開いて率直に発言するように努める。
・仕事に対する部下の自主性を広げる工夫をする。
・仕事に関する情報を共有するように努める。
・意見の対立などで感情的なしこりが残らないように工夫する。
・自ら仕事に関する自己啓発に努めるとともに、部下の自己啓発を積極的に援助する。
(職員)
・仕事に対し、意欲的な姿勢を保ち、国民の期待や信頼に応える行動や対応に努める。
・後輩の職員など周囲の職員に対してプラスの影響を与える言動をとる。
・職場に悪しき慣行などがある場合には、上司に相談するなどして是正する。