シート29
欠点:上司は部下の動きを把握しにくい。
○学校配列:机を同じ方向に向けて並べるレイアウト。通常、オフィスの出入り口に向けて並べる。
特徴:窓口業務など接客が多い部署、正面を向いて来客を迎える場合に適している。
欠点:前列に低いランクの職員、後列に高いランクの職員を配置することが多く、低いランクの職員は、圧迫感、監視されていると感じる。
○自出席方式:職員の席を決めず、その日にオフィス内で空いている席に自由に座る方式(ノンテリトリアル)、どの席に座るかを、1週間単位などで予約させる方式(ホテリング)がある。
特徴:オフィスでの業務よりも外勤が多い職場など、職員全員が一堂にデスクワークしない職場では、職員の席を固定しないことにより、人数分の席がいらなくなる。自由な雰囲気が醸成される。こうした方式を可能にするためには、パソコンのネットワーク化によりどの席からでも同様の情報が引き出せ、また、どの席にいても自分宛の電話を受けられるような電話システムが必要。
欠点:ネットワーク化など条件整備に費用がかかる。どこに誰が座っているかわかりづらく、フェース・ツー・フェースのコミュニケーションが取りづらい。
(2)個室方式
○完全個室・ブース方式
特徴:職務に集中しやすい。拘束感がなく、自由な雰囲気になる。
欠点:チームとしての一体感が醸成しにくい。スペース効率が悪い。上司は部下の行動を監督しにくい。電話がかかってきたときにその部屋の職員が不在の場合、誰も応答しないなど、コミュニケーション効率が低い。
(3)職務の性質に適したレイアウト
各レイアウトに適した職務、職員の好みについては、一般的に次のように言われています。
○大部屋方式
・組織として一体となって取り組む必要がある職務に適している。
・上司が部下の業務遂行を指導・監督する必要がある場合に適している(島型、学校配列)。
・自らの専門性よりも、組織に貢献することが職務への動機づけになっている人は、大部屋方式を好む。
・他人を動かして仕事をしたいという管理職志向の人は、自らの言動が他人の評価の対象になりやすい大部屋を志向する。