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シート29

 

オフィスレイアウト

 

従来、オフィスは単なる仕事の場としてしか意識されていませんでした。しかし、現代では、職員の仕事の効率をあげるため、あるいは創造性に富んだ仕事をするためには、どのようにオフィスをレイアウトしたらいいか、などの積極的な視点が求められています。

どのようなオフィスレイアウトが適しているかは、組織風土や職務内容などに応じて異なり、状況に合わせたレイアウトを選択することが必要です。オフィスレイアウトの原則、各レイアウトの特徴については、以下のように考えられます。

 

1 オフィスレイアウトの原則

 

・与えられたスペースを最大限に活用すること。

・職員の意見を聞き、できる限り合意を得ること(オフィスでの位置、机の大きさなどが職員のランクのステータスシンボルになっている場合には、特に留意する。)。

・職務の関連が深い者同士の位置を考慮すること。

・職員が仕事に集中できるようにすること。

・職員が快適さを感じるような配置にすること。

・職員が互いにコミュニケーションを図りやすい配置にすること。

・職員が情報を共有しやすい配置にすること。

・職員の異動や状況の変化に合わせて変更が可能なこと。

・職員の通行、共通キャビネットへのアクセスが容易なこと。

・来客への対応がしやすいこと。

・オープンスペース(職員が自席を離れてくつろげるスペース)やミーティングスペースを確保すること。

 

2 主なオフィスレイアウトの特徴

 

オフィスのスタイルとしては、大きく分けると、同一の部屋に同じ部署の職員が一緒に勤務する大部屋方式と職員各自が個室で勤務する方式があります。主なオフィスレイアウトの特徴・欠点及び職務の性質とレイアウトとの関係は以下のとおりです。

(1)大部屋方式

○島型配列:チームのメンバーを隣合わせ、向かい合わせに配置する。

特徴:チームの一体感を醸成しやすい。コミュニケーション・情報の共有・上司による部下の把握が容易。

欠点:騒音や周りの動きにより、職務に集中しにくい。プライバシーを保ちにくい。上司や同僚の眼にさらされ、落着かない。

○背面配列:職員同士が視界に入らないように後ろ合わせに配置する。

特徴:チームとしての一体感、コミュニケーションなどの容易さと職務への集中・プライバシーの確保とのバランスを図る。各職員のコンピュー夕の背面からの排熱が他の職員に影響しない。

 

 

 

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