シート14
組織の原則
1 あなたの組織には、次のような問題はありませんか。
(1)別々の部署で、同じような仕事をやっていて、重複している。
(2)特定の部署や職員が、忙殺されているのに、他の部署・職員は暇である。
(3)それぞれの職員が、雑多な仕事を担当させられて、職員はどの仕事にも熟達できない。
(4)一人ひとりの分担がはっきりせず、どの仕事を、どこまでやればいいのか迷う。
(5)同じ種類の仕事について、あちらからも、こちらからも命令を受け、職員は誰に対して直接責任を負うのか分からない。
(6)部・課長が、しばしば係長をとばして直接職員に命令するので、直接の上司である係長が部下を掌握できない。
(7)直接の部下の数が多すぎ、全体を指揮、掌握することが難しい。
(8)他の関連部署との責任の所在が不明確で、調整がうまくいかない。
(9)何をやるにも自分の一存でやることができず、いちいち上司の指示を受けなければならない。
(10)問題が生じたとき、だれに聞きに行ったら責任ある回答が得られるのか、はっきりしない。
以上のような現象は以下の組織の原則に沿っていないことから生まれてくると考えられます。
2 組織の原則
(1)職務配分の原則
○同じ種類の仕事は、できるだけ一人の部下、一つの部署にまとめること。
○各部下、各部署の仕事は、相互に重複しないようにすること。
○各部下、各部署に割り当てる仕事の量と質はできるだけ均衡させること。
(上記1(1)〜(4)の現象は、この原則に反しているためです。)
(2)命令統一の原則
○組織の中で監督・被監督の関係、命令や報告の系統が明確であること。たとえば、一つのことについて命令する直接の上司は、それぞれ一人に限られること。
(上記1(5)、(6)の現象は、この原則に反しているためです。)
(3)監督範囲の原則
○上司が有効適切に監督できる部下の数には、限りがあること。
○部下の数は、有効適切な監督ができる範囲内で、できるだけ多いことが望ましい。適正な部下の数は、そのために仕事の種類、仕事の困難度、業務の標準化の程度、勤務場所などの地理的条件などにより決まる。
(上記1(7)の現象は、この原則に反しているためです。)