送り手は、いかにしたら正しく内容を伝えることができるかを考え、また、受け手は、どのようにしたら内容を誤りなく受けとることができるかを考える必要があります。
組織を人間にたとえるならばコミュニケーションは神経に相当し、ここに支障があると組織活動が円滑に進まなくなります。組織内におけるコミュニケーションは、命令、報告、会議、連絡など様々な手段をとって行われますが、コミュニケーションを如何に円滑に行うかが、業務の効果的・効率的な遂行の鍵を握っていると言えます。
(議論のポイント)
・コミュニケーションを円滑にするためには、どのような点に留意したらいいでしょうか。
・スムーズなコミュニケーションを阻害する要因には、どのようなものがあるでしょうか。
シート18 コミュニケーションを円滑にするには
シー卜19 コミュニケーションの阻害要因
2-8 部下への命令
どんなによい計画を立て、合理的な仕事の割当て方をしても、部下が仕事を遂行しなければ業務は達成されません。したがって、監督者がいかに部下に命令を与えるかが重要になります。命令は部下に対する単なる情報の提供といったコミュニケーション手段ではなく、権限を持った者による強制力を含みますが、強制力があるからといって、命令どおりに仕事が正確かつ確実に実行されるとは限りません。監督者としては、命令の与え方に注意する必要があります。
(議論のポイント)
・仕事が正確、確実に実行されるためには、どのように命令を与えたらいいでしょうか。
シート20 命令の与え方
2-9 報告
報告は、組織におけるコミュニケーションの重要な柱です。命令が上位の者から下位の者に対する情報の伝達であるのに対し、報告は、下位の者が有する情報を上に伝える役割を持っています。監督者は部下からの報告により正しく状況をつかみ、今後の方針を決定する基礎とします。従って、部下から適切な報告を受けられるように、監督者は部下を指導するとともに、自らも上司に対し、適切な報告を行うよう心がける必要があります。
(議論のポイント)
・報告をする際には、どのような点に留意したらいいでしょうか。
・報告を受ける際には、どのような点に留意したらいいでしょうか。
シート21 よりよい報告
2-10 会議
職場では部内の集団によるコミュニケーションの方法として、様々な会議が開かれています。