本研修教材の利用法
○ 研修項目
公務員としての自覚、効果的・効率的な業務運営、監督者の役割、部下の育成、倫理、公務サービスの向上の6つの章の下に、計66の項目を取り上げています。すべての項目を網羅する必要はなく、研修ニーズに応じて特定の項目だけ取り上げることも可能です。
○ 対象職員
本教材は公務員の基本的な行動規範を取り上げているため、すべての公務員に利用可能ですが、特に初任監督者レベルの公務員、国民と接触する機会が多い窓口業務に従事する職員に適しています。
○ 利用法
本教材は、公務員の基本的行動規範について議論することにより、その規範を身につけることを目的としています。具体的には、各項目ごとに示されている「議論のポイント」について、研修参加者同士で議論してください。議論が一段落したら、各論点に関連する考え方や情報を記述したシートを利用して、議論を整理したり、シートの内容と参加者の議論の流れとの相違についてさらに議論するなどして、当該論点についての理解を深めてください。シートは、当該論点についての1つの考え方を示したものであり、正解というわけではありません。なお、ケーススタディなどのシートも理解促進のために利用してください。
この研修教材を利用する際には、議論の進行役が必要になります。進行役は議論のポイントについて造詣が深い者である必要はなく、研修参加者が交替で務めることでも差し支えありません。できれば、一度本研修教材を利用した方が、その後の研修において進行役を務めることが望ましいでしょう。結論を導くことが目的ではなく、活発に議論をすることが目的ですので、進行役が自らの考え方を押しつけたり、シートの考えを先取りしたりして、参加者の意見が集約されていないのに、無理に結論を導くことは慎みましょう。
研修人数は最大でも20名程度が適当です。参加者を3〜5人ぐらいの小グループに分けて議論し、各グループでの議論を踏まえて、さらに全体で議論することが効果的です。なお、研修コースとして利用せずに、本教材を読本として独学に利用することも可能です。
各項目ごとの議論及び整理の時間は、15分程度が適当です。したがって、すべての章を網羅する場合には、下記のように4日間の研修コースが標準的な利用となります。