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■PFIプロジェクトのリスクとそのシェア

〜適切なリスクアロケーション・契約によるシェア方法の明示

 

●設計・建設に関わるリスク

Cost Overrunは民間リスク

土地収容は公共リスク

●オペレーションリスク

公共は需要の最低保証はしない。需要リスクは公共と民間が契約によりシェア。

刑務所や病院、庁舎管理では需要リスクは発生しない(委託手数料水準は利用者数とリンクしていない)。

運営・保守は民間リスク。

●その他のリスク

残存価値リスク(移転時・移転後の資産価値のリスク、契約によって定める)

紛争リスク(事業開始後の地域住民や自治体との紛争リスク、当初の合意は公共リスクだが、事業開始後は民間リスク)

プロジェクトカンパニーのデフォルトリスク

 

■PFIの入札フロー

 

●省庁内部での検討

(事業ニーズ・代替案・サービス内容〜資産のスペックではなく、サービスのスペック、場合によっては民間企業と意見交換〜Market Sounding)

●EC広報への告示

(プロジェクトの背景・範囲アウトプットのスペック、支払金の財源選定基準等)

●事前審査

(8グループ程度が参加、4グループ程度を選出。この各グループとプロジェクト内容についての協議)

●入札

(入札者はBest & Final Offerを提出。最終候補グループ(2グールプ)の選出)

●優先交渉権者(Preferred Bidder)の選出

(優先交渉権者を選抜し、詳細部分の交渉)

●契約締結

 

※告示から契約締結までの所要期間は1〜2年程度。

 

 

 

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