■PFIのストラクチャー(3)
●道路
事業規模:6〜155マイル(1マイル≒1.6km)・940万〜2.1億ポンド(£≒\200)
Shadow Tollの算出例
・バンド1(交通量200台km以下) =10ペンス台km
・バンド2(交通量200〜500台km) =3ペンス台km
・バンド3(交通量500〜1,000台km) =1ペンス台km
・バンド4(交通量1,000台km超) =0ペンス台km
バンド数、料金単価ともに入札事項。
政策目標と料金体系
・交通安全上の業績によるボーナス
(人身事故削減による経済効果の25%をボーナスとして支払い)
・車線閉鎖によるペナルティ
(閉鎖車線数、閉鎖時間、車線閉鎖時の予測交通量に基づくペナルティを控除)
事故責任は第一義的に国。国が損害賠償を支払い、必要部分を民間企業から徴収する。
■PFIのストラクチャー(3)〜続き
●庁舎管理
社会保健省の庁舎:政府組織の合理化とコンピューター導入による効率化によって建物の利用率が低下し、合理的な利用が求められていた。
庁舎の新築・改築及び保守・運営
・保守内容は構造物や空調、清掃等
・委託手数料体系(Shadow Tollタイプ)
Availability Component:官舎が利用可能である限り支払われる〜借入金の元利返済を含むプロジェクトカンパニーの固定費を賄う水準。
Usage Component:保守・運営の対価〜プロジェクトカンパニーの変動費を賄う水準。
※利用可能な状況とは各部屋やそこへのへのアクセス、情報通信システム等に損壊がないこと、室内温度が一定の範囲(18.5〜28℃)であること等。
●刑務所
民間企業はサービス水準を満たした部屋の使用可能数(収容人員実績ではない)に基づいて委託手数料の支払いを受ける(Shadow Tollタイプ、固定費/変動費は庁舎と同様)。
サービス水準:安全な環境と秩序、規律。一定水準の生活環境。囚人の交流、社会復帰準備等が点数化され委託手数料に影響。