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問) 第一義的に国にあるということなんでしょうか。

 

答) 第一義的というのは若干ミスリーディングかもしれませんね、そういう意味では。オペレーションを行うに当たっての瑕疵がなければということですから、そういう意味では前提が逆かもしれませんね。

 

問) 橋のケースはどの場合でも一緒なんですが、その料金というのは何か物価にシフトさせるような仕組みになっているのですか。

 

答) なっている場合が多いと聞いております。

 

問) このPFIのストラクチャーというのは、例えば27ページの図でも、日本版PFIストラクチャーというのはこういうものですよと。PFIと三セク方式の違いというのは、概念的には、三セク方式というのは地方公共団体が民間事業者の形で事業をやると。PFIというのはそもそも民間事業者が公共事業をやると。概念上は違いがなんとなくわかる。ただ、この図を見る限り、例えばこのプロジェクトカンパニーと言われているものを消して、例えば第三セクターと書き直して、DBFO契約・手数料というところを、例えば議会による出資者としての関与とか、書き直すと外形上は全く変わりはないのではないかというイメージが湧いてしまうのですが、第三セクタ方式とPFIの違いというのはどこにあるのかと…。

 

答) そうですね、やはり大きな違いというものはリスクに対するアロケーション(分担、配分)の問題。ただ、そういう意味では第三セクターも今後リスクについて最初にしっかり契約をしていけば同じではないかという議論もあるのです。それからもう一つ、出資。これも考え方ですけれども、間違いなく出資についても、では最初に契約をしましてあと追加では一切出しませんということで仕切ったとします。であればPFIといっても第三セクターといっても考え方は限りなく近づくでしょうね。コンセプトとしてはジョイントベンチャー方式というものをPFIでも認めているわけですから、これは日本の三セクとある意味では近いものです。

 

 

 

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