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それから、「PFI導入に当たって、具体的にどのような規制緩和が必要だと考えられるか。」これは現制緩和ではないですけれども、ある意味では法の規制という、あるいは関連法規の改正等が必要だろうと。考えられるものは先程申し上げました通り、地方自治法とか借地借家法あるいは破産法。こういう関連法規について検討が必要であろうということが考えられます。

 

それから最後ですが、「契約の仕様に基づいて民間企業から提示される企画案については、一定の幅あるいは若干のコンセプトの違いが予測されることから、その選定に当たっては、各項日ごとのコスト及びアウトプットの内容に関する異なる組み合わせについて、システムダイナミックスの考える中で委託者のニーズに合わせて最適化されるようなシミュレーション結果を、線形計画手法を用いて体系的に分析するような研究が必要だと思われるが、どの程度研究が進んでいるのか、また進めようとされているのか。」

非常に難しいご質問でございます。私どもも正直言うと困ってたのですけれども。まだ具体的に全体の動機付けをするに当たっての研究というのは、私どもとしてはまだ進んではおりません。ただ、将来にわたってはこれは自治体さんの立場から見ると非常に大きな課題になってくるなという認識はもっております。

 

と、非常に駆け足になってしまって恐縮です。しかも時間が超過してしまったのですけれども、以上で私のプレゼンテーションを終わらせていただきたいと思います。ご質問にはお答えさせていただいておりますが、プレゼンテーションを踏まえた上でこれに追加する形のご質問がございましたら、お時間がよろしゅうございましたら、ご質問を。

 

問) 福岡市でございますけれども、資料の8ページのところに関連して1点なんですが、これは道路を分析したといわれている部分、一番下の『事故責任』の定義がなされておるのですが、事故責任といっても、運転手に起因するところとか、構造的なものに起因するところとか、いろいろあると思うのですが、基本的にはリスクは民間に移転するというふうに、私は認識していたものですから。この後段のところですね、「国が第一義的に責任を負う」というのはどういうことですか。

 

答) やはり事故の原因によるのだろうと思います。これは、全く脇見運転で道路の仕様に関係ありませんでしたということで、今おっしゃられた運転手の方が自分で運転されてという場合は、これは基本的に道路のオペレーターの問題ではありませんので、仮にメインテナンスの問題であったことが後で判明した場合は、これはこれは当然に民間の責任になってくるんだろうと、それが後段の部分になります。

 

 

 

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