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それから、次でございます。

庁舎管理これは社会的現象の例なんですけれども、組織の合理化といわゆる情報化。これは、日本でも言えると思うんですけれども、例えば日本ですと、住民票ですとか印鑑証明書の発行・手続について電子化したいというような時に、現在のシステムではなかなか使えない。あるいは合理化に伴う庁舎の改築。さらには、これは地域によってもちろんインパクトは違いますけれども、たとえば耐震性の問題。これは日本では盛んに言われているところであると思いますが、いわゆる大震災等の災害の時に拠点となるべき庁舎の耐震性に問題があるというような場合で、現状のその点を何とかするという動きがかなり議論されているという話は承っております。

この庁舎についてなんですけれども、ではこれをどうやってセッティングするかといいますと、ある意味では例えばリース等と考え方が似てるんですけれども、民間が造ります。造った物を利用するにあたって、ではどうやってお金を払うんだと。それはやはり二通りありまして、一つはここに書いてあるような『アベイラビリティーコンポーネント』『アベイラビリティーペイメント』というものがあるんですけれども、まず庁舎を利用可能な形にすることによって定期的に定額のお金をお支払いするという構成でございます。これはなぜ必要かといいますと、やはり民間の方から言いますと、ある程度の固まった水準でのお金が入ってこないと、彼らは銀行にお金を返す都合がありますから、あまりそこの段階で収益が変動するという形では経済性が読みにくい。ですから、ミニマムを固めておきましょう。但し、そこから上についてここにあります『ユーゼイジコンポーネント』、これがいわゆる変動費見合いということになりますよね。例えば、この部屋でもいいんですけれども、一定の条件、例えば一定の室温ということでも使えます。例えばライト等は消えていません、というような形でのミニマムに対して、あるいはそれ以上の分ですね。害虫駆除がなされているとか、そういうような付加的な部分でちゃんとやっていればお金を追加で払います。但し、この部分については変動しますよ、というような形の工夫がなされています。同じような考え方で、刑務所の場合でも、ちゃんと囚人を収容できるような状態にすることを条件にまずお金を払います。あとそれ以外について、例えばちゃんと秩序が保たれていたのが囚人の反乱なんかがあった場合にはペナルティをとりますよ、というような形で、この部分については付加的なサービスに応じてボーナスを払ったり、あるいはペナルティをとったりと、このような構成になっております。

 

 

 

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