今後、OCATを含むニューターミナルゾーンにおいては、平成9年度に旧国鉄清算事業団の2区画の売却先が決まり、OCAT東側には商業系で映画館を併設した大規模複合商業ビルの開発計画、西側には業務ビルと都心型住宅建設が計画されている。また、ウォーターフロントゾーンにおいては、湊町リバープレイス(仮称)の建設が平成10年度中に着工されることとなっており、これらの開発が完成する2002年〜2003年(平成14年〜15年)には広範な都市機能が集積されるとともにOCATとの相乗効果により、地区の開発ポテンシャルも向上されるものと期待できる。
しかしながら、現在はOCAT単体立地であるため、湊町プロジェクトが持つ本来の開発ポテンシャルが十分に発揮できておらず、OCATに続く新たな開発計画の早期完成が望まれる状況にある。
3. 北区扇町開発土地信託事業
本市工業研究所跡地を中心とする扇町地区は、地下鉄やJRの駅に近く、幹線道路に面し、交通アクセスに優れた地区で、隣接する扇町公園の再整備にあわせ、新しい地域イメージとにぎわいの創出をテーマに、子どものための遊体験学習施設「キッズプラザ大阪」を中核に、「放送メディア施設」や飲食店舗等のサービス施設「キッズモール」から構成される複合一体施設を、「扇町キッズパーク」として土地信託制度の活用により整備したものである(図-4)。