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このような土地利用を実現するために、高次都市基盤整備事業並びに都市基礎盤整備事業において、図-3に示す都市基盤の整備を進めている。高次都市基盤整備事業としては、街並み・まちづくり総合支援事業により、OCATビルの複合交通センターや高度情報センターの整備、多目的広場や交通広場の整備を行い、公共施設と建築物とが調和した美しい街並みとして整備を行った。都市基盤整備事業としては、土地区画整理事業、JR関西本線連続立体交差事業、阪神高速道路湊町ランプ、地下歩行者道であるOCATウォークの整備を行った。また併せて再開発地区計画において、地区内の土地利用方針やOCATビルと阪神高速道路のオフランプとの一体整備を定め、まちづくりに寄与する地区施設等の整備とともに、指定容積率の緩和により土地の有効かつ適切な利用を図った。

 

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図-3 湊町地区の都市基盤整備事業

 

本プロジェクトの先導役となるOCATビルは、北面に多目的広場、西面に交通広場を配置しており、1階に複合交通センターとして空港で行っているチェックイン、手荷物手続き、手荷物X線検査などのほとんどの諸手続きができるテAT機能があり、2階に関西国際空港・大阪空港を結ぶリムジンバスや国内各都市を結ぶ高速バスのための近畿圏初の一般公共バスターミナル、地下2階にJR難波駅が整備されており、世界でも有数の規模とグレードを持つシティエアターミナルとなっている。また、OCATモールと呼ばれる飲食街・ショッピング街のほか、高度情報センターとしてインターネットをはじめとするマルチメディアによる海外情報の提供、海外旅行のコンサルティングなどを行う「世界旅の情報ステーション」や各国の政府観光局、航空会社、旅行会社のオフィス等により、旅に関する様々な情報を発信している。OCATの施設概要は表-1に示すとおりである。

 

 

 

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