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本市では、高齢化社会対策を市政運営の重要な柱の一つとして位置づけ、平成5年にこれまでの各種計画を見直し、総合的・具体的な実施計画として「仙台市高齢者保健福祉計画」(計画期間:平成5〜12年度)を策定し、各種施策を実施してきた。そして、計画の中間時点を経過した平成9年度に、社会情勢や市民の福祉に対する需要の変化、さらには介護保険制度の導入等に対応するため、これまでの進捗状況を点検・確認するとともに、新規に取り組まなければならない課題を整理したところである。

具体的には、「市民の要望に応える新規施策の追加」「計画の早期達成」「民間事業者等の活用」「生きがいづくりと社会参加施策の推進」の4つを基本的視点として、「在宅保健福祉の推進」「施設福祉の推進」「生きがいづくり・社会参加」「生活環境の整備」「介護保険制度への対応」を柱に重点施策を設定し、計画の推進を図っている。

 

(2) ひとにやさしいまちづくり事業

 

本市では、昭和40年代に行われた車いす利用の障害者とそのボランティアによる公共施設の点検活動を契機として、全国に先駆けて「ひとにやさしいまちづくり」に取り組み、その後も、昭和60年に「仙台市福祉の街づくり環境整備指針」を制定するなど、市民の理解と自覚による自発的な協力のもとに都市環境の整備・改善に努め、一定の成果をあげてきた。

しかしながら、ノーマライゼーション理念の浸透による地域福祉の必要性の増大や、世界に類のない速さで高齢化が進展している社会情勢の変化に対し、従来の整備指針が十分に役割を果たしているとはいいがたい面もでてきた。こうした状況を踏まえ、すべてのひとが利歴しやすいまちづくりに向けて基本的な制度の枠組みを市民の総意として決定し?これを遵守していく強い決意を宣言するため?平成8年6月に「仙台市ひとにやさしいまちづくり条例」を制定したところである。

この条例は、障害者や高齢者等を含めたすべてのひとが円滑に利用できるように、建築物、道路、公園等の整備を促進するというものであるが、その根底には、市、民間事業者そして市民が、それぞれの責務としてひとにやさしいまちづくりに取り組むことで、本市がめざす市民一人一人が心豊かに健康で共に生きることがどきる「豊齢化社会」を実現するという理念が流れている。

 

 

 

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