(2) 団地内の施設事業の概要
・産業廃棄物処理施設センター(民間事業)
中沼産業廃棄物処理施設センター(エコパーク)は、廃油再生処理施設、有機・無機汚泥処理施設、特殊焼却処理施設の4処理施設からなっている。廃油再生処理施設は、主にガソリンスタンドから発生する廃エンジンオイル等を加湿蒸留し、A重油相当品に再生する施設である。有機汚泥処理施設は、食品工場や厨房などから出る有機汚泥を乾燥させて減量・減容させ、無機汚泥処理施設は、建設工事などで発生する無機汚泥を管理型最終処分場で埋め立て可能なものとする施設である。特殊焼却処理施設は、工場などから発生する廃プラスチック類や建設廃材等の固形物、廃油や廃液などの液状物を焼却処理する施設である。
・廃コンクリート再生施設(民間事業)
解体工事などから発生するコンクリート廃材をリサイクルし、再生骨材として販売するため、解体・金属・砂利の土木業界が共同出資して株式会社を設立し、運営している。
・生ごみリサイクル施設(民間事業)
生ごみリサイクル施設(生ゴミリサイクルセンター)は、札幌市内の学校、ホテル、レストラン、食品工場などから排出される残飯・厨芥などの生ごみを処理して、飼料や肥料用途にリサイクルするものである。
現在、日量35トン強の生ごみを処理しているが、これは札幌市内で発生する事業系生ごみの約12%に相当する。
・廃タイヤ破砕施設(民間事業)
この施設は、自動車用廃タイヤを32分割または64分割に破砕し、セメント工場や製紙工場の燃料や原料として再利用する。
・建設系混合廃棄物破砕選別施設(第3セクター)
札幌市内で発生する産業廃棄物のうち建設廃材は3割以上を占めている。建設系混合廃棄物破砕選別施設(建設系廃材リサイクルセンター)は、建設工事に伴い発生し、これまで単に埋立処分されていた可燃物と不燃物が混合した廃棄物を、金属、木材、その他の可燃物と不燃物に選別、破砕して減容リサイクルする中間処理施設である。