建設期間は、2001年のワールドカップサッカー・プレ大会開催に間に合うよう、平成10年6月から平成13年5月までの約3年間である。
次にドームの運営であるが、
・収益性にも配慮した運営が必要であること
・大規模なスポーツイベント・音楽イベントについて民間のノウハウ活用が不可欠であること
等から、昨年10月に第3セクターの「株式会社札幌ドーム」を設立した。
この会社の事業内容は、ドーム施設及び付帯施設の管理運営を主たる業務(受託事業)とし、レストラン等の商業施設の運営、展望台・ドームツアーなどの観光事業、独自企画によるイベント開催等を自主事業として行う予定である。
(4) 施設諸元(実施設計段階の数値)
〈面積〉敷地面積:307,455m2、建築面積:53,620m2、延べ床面積:91,073m2、アリーナ面積:16,906m2(可動席部分を含む)
〈高さ〉高さ68m、アリーナ最高天井高:63m
〈屋根形状〉形状:固定式シェル型屋根、大きさ:最長部245m×最短部227m、卵型
〈フィールド〉サッカー:一体エアー浮上方式による天然芝ホヴァリングステージ、120m×85m、野球:人工芝、両翼100m×センター122m、大型映像装置、サブスコアボード
〈観客席〉形状:すり鉢状1層式、計画席数:サッカー約42,300人、野球約41,300人、コンサート最大約35,000席
〈諸室〉ウォームアップルーム兼用ブルペン、選手・監督ロッカールーム、プレスルーム、貴賓席(2室)、放送室、医務室、託児室、トレーニングルーム、会議室
〈商業観光施設〉アリーナビューレストラン、飲食、物販店舗、展望台(高さ37.3m)、インフォメーションセンター
〈外構施設〉天然芝練習施設(2ヶ所)、休憩所、駐輪場、駐車場(関係者・観客用)約2,000台
〈身障者用設備〉車椅子用席:104席、身障者用エレベーター:3ヶ所、身障者用トイレ:22ヶ所、点字ブロック、盲導鈴、身障者用駐車場